ふらっと寄れる、書評のよりみち - ゴキロク
『マネーの代理人たち ウォール街から見た日本株』を手に取ったのは、久しぶりに「金融」という言葉が頭をよぎったからでした。金融業界に直接関わった経験はないけれど、震災後に東北で感じた「地域経済」とか「人々の暮らし」といった […...
本との出会いはいつも小さな偶然から始まります。先日、書店の片隅で『ニュートレーダー×リッチトレーダー 株式投資の極上心得』という、普段なら手に取らないであろう一冊に目が留まりました。表紙のシンプルなデザインと、そのタイト […...
こんにちは。北海道の小さな町で書店員をしている私は、幼い頃から本を生活の一部としてきた人間です。読書家の祖父の影響で、昔話や民話に囲まれて育ちました。そんな私が今回手に取ったのは、塩見努さんの『これからパンローリングの投 […...
福澤諭吉に触れる こんにちは。私は都内のデザイン事務所で働く30代の女性です。今日は、藤原書店から出版されている渡辺利夫さんの『大いなるナショナリスト 福澤諭吉』を読んだ感想をお話ししたいと思います。正直、福澤諭吉という […...
『隆明だもの』を手に取ったとき、正直なところ、少し不安がありました。吉本隆明という名前には、どこか近寄りがたい威厳があるように感じていたからです。でも、彼の娘であるハルノ宵子さんが描いたこの本は、そんな私の不安をやさしく […...
こんにちは。今日は、私の心を大きく揺さぶった一冊についてお話しさせてください。その本は「ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生」という、ジョン・マルコフが書いた伝記です。正直に言って、この本を手に取るま […...
先日、『奇跡の醤(ひしお)』という本を手に取りました。陸前高田の老舗醤油蔵、八木澤商店が震災から再生する物語です。これがどれほど私の心に深く入り込んできたか、言葉にするのは難しいけれど、少しでも伝わればと思って書いてみま […...
はじめに、心を動かされた出会い 最近、森泉岳土さんの「ぼくの大林宣彦クロニクル」を読んで、なんだか心の奥底がじんわり暖かくなりました。この本は、著者が義理の父である大林宣彦監督との暮らしを通じて感じたことや学んだことを、 […...
こんにちは、京都からお送りします。ちょっと不思議な本を手に取りました。『ひのえうま 江戸から令和の迷信と日本社会』、吉川徹さんの著作です。これ、読んでる間ずっと心の中で小さな問いが膨らんでいくような、そんな体験でした。ち […...
不遇の英雄たちとともに この本を読み終わった時、私はしばらくその場から動けなかったんです。デイヴィッド・グランの『絶海:英国船ウェイジャー号の地獄』は、歴史の一部をまるで自分が体験したかのように鮮明に描き出してくれました […...