ふらっと寄れる、書評のよりみち - ゴキロク
理系出身の作家が小説に挑む理由 こんにちは、福岡出身で20代後半の者です。もともと理系出身で、エンジニアとして働いていた私が、ある日ふと手に取ったのが『理系の読み方』でした。著者の大滝瓶太さんも理系出身ということで、どん […...
心の中の港町 こんにちは。今日は金子薫さんの『鳥打ちも夜更けには』について、私の心に浮かんださざ波を、つれづれと書きたいと思います。この本、最初に手に取ったときから何か不思議な予感がしていました。表紙に描かれた、どこかし […...
私は普段、京都の大学で哲学を学んでいる学生です。そんな私が、どうしても心を動かされた本があります。それが中原昌也さんの『名もなき孤児たちの墓』です。この本を手に取った時、何かしらの啓示を受ける予感がありました。表紙の質感 […...
ふとした瞬間に蘇る記憶と、出会いの不思議 多和田葉子さんの『研修生』を手に取るきっかけは、偶然の連続だったように思います。友人が勧めてくれた本ではなかったし、特に話題になっていたわけでもない。でも、なんとなく、その時の私 […...
ある夜、私は『真夜中の五分前』という本に出会いました。著者の本多孝好さんの名前を初めて知ったのは、大学で友人が熱心に語っていたときのことです。その熱気に押されて手に取ったこの本、まさかこんなにも私の心を揺さぶるとは思いま […...
『六〇〇〇度の愛』というタイトルを見たとき、私はすぐに心を掴まれました。なぜ六〇〇〇度なのか、その正体が気になって仕方がありませんでした。本を開くと、そこには私がこれまで出会ったことのない種類の物語が広がっていました。鹿 […...
切迫早産という現実 『百日と無限の夜』を読んでいると、まずそのタイトルに心を引かれますよね。私も最初は何も知らずに手に取ったのですが、読み進めるうちに、その深いテーマと幻想的な描写にどんどん引き込まれていきました。特に「 […...
不思議な体験の始まり 『口訳 太平記 ラブ&ピース』を手にしたとき、正直に言うと、少し尻込みしました。古典だし、しかもあの『太平記』ですよ。学校の授業で名前を聞いたことがある程度で、どんな話だったかすらも曖昧。そ […...
こんにちは。北海道の小さな町で書店員をしている者です。今日は、ロジェ・グルニエの『ユリシーズの涙』についてお話ししたいと思います。いつものように、私の心の中の旅についてお付き合いください。 犬たちの物語と、私の記憶 『ユ […...
競馬と人生の重なり 「競馬小説」と聞くと、正直に言って最初はちょっと身構えてしまいました。というのも、競馬にはあまり馴染みがなくて、馬券を買ったことなんて一度もない私が、果たして楽しめるものなのかと。でも、フリードリヒ・ […...