ふらっと寄れる、書評のよりみち - ゴキロク
不思議な縁で出会った『コレクター蒐集』 ある日、図書館の棚を整理していると、ふと目に留まったのがティボール・フィッシャーの『コレクター蒐集』でした。表紙には古めかしい碗が描かれていて、その瞬間、私はこの本に惹かれました。 […...
ある夜、私はふと「パリの最後の夜」という本を手に取りました。フィリップ・スーポーが描いたこの作品は、私にとってとても不思議な体験をもたらしました。シュルレアリストたちが活躍した20世紀初頭のパリを舞台にして、何か特別なこ […...
心の声が混ざり合う青春の瞬間 井戸川射子さんの『曇りなく常に良く』という小説を読みました。最初は正直、どういう話なのかよく分からなくて、ぼんやりとページをめくっていました。でも、読み進めるうちに、なんだか心がじわりと温か […...
こんにちは!今日はジュンパ・ラヒリの『翻訳する私』について、心に浮かんだことをお話ししたいと思います。普段から本を読むのが好きで、つい一日中カフェで本を読んでしまう私ですが、この本は特に心に残りました。なんていうか、言語 […...
最近、辻邦生の『小説を書くということ』を手に取ってみました。この本に出会ったきっかけは、友人から「お前みたいな深く考えすぎるタイプにはぴったりかも」と言われたことでした。確かに、理系出身の僕にとって、物事を論理的に考える […...
歴史の波に流される人々の姿 塩野七生の『小説 イタリア・ルネサンス1〈ヴェネツィア〉』を手に取ったとき、正直言って少し身構えたんです。大学時代に読んだ一冊のノンフィクションをきっかけに、歴史の本を読み漁るようになった私で […...
読者の皆さん、こんにちは。今日は北方謙三さんの『完全版十字路が見える』について語りたいと思います。私は本を読むたびに、そこに描かれた世界を旅するような気持ちになります。特にこの本は、著者自身が人生を旅してきた軌跡を辿るよ […...
こんにちは!今日は、三崎亜記さんの新作『みしらぬ国戦争』についてお話ししたいと思います。この本、読んでみて本当にびっくりしました。だって、現実の世界とリンクしすぎていて、フィクションなのにどこかリアルな感覚が抜けないんで […...
きっかけと出会い 皆さんは高倉健さんのことをどんなふうに覚えていますか?私は、初めて彼の映画を観たときのあの瞬間をいまだに忘れられません。あの時の彼の目の奥に宿る何かが、私の心を強く引き寄せたのです。そして、本書『高倉健 […...