エッセイ
2025年06月11日 23時30分

自分で家を建てるって、こんなに楽しい!?―石山修武さんの『住宅道楽』を読んで

皆さん、こんにちは!デザイン事務所で働く30代の女性です。今日は石山修武さんの『住宅道楽―自分の家は自分で建てる』について語りたいと思います。正直に言うと、「自分で家を建てる」なんて考えたことなかったんです。でも、この本を読んで、その考えがガラリと変わりました。

自分の家は、自分で作る楽しさ

最初にこの本を手に取ったとき、「自分で家を建てる?そんな無理な!」って思いましたよ。でも、読み進めるうちに、石山さんの語り口があまりにフランクで、なんだか自分でもできる気がしてくるんです。彼の言葉には魔法があるのかも。建築家って、どうもお堅いイメージがあったんですけど、石山さんは全然違う。まるで友達が話しているみたいに、軽やかに、でも深く家作りの楽しさを教えてくれます。

特に「字が読める頭があれば、家は自分で建てられるのだ」という挑発的な一言にはドキッとしました。これ、ただの冗談じゃないんですよね。実際に彼が紹介するいくつかの事例を読むと、本当にやってみたくなっちゃうんです。男性カップルのために設計した「ドラキュラの家」とか、もう想像するだけでワクワクしませんか?

家づくりのイメージを変える

石山さんがこの本で何度も言っているのは、日本の住宅がいかに高くて、貧しいかってこと。確かに、私たちは住宅と聞くと、すぐに大手のハウスメーカーの家を思い浮かべてしまいますよね。でも、彼はそれを打破したいんです。もっと自分の頭で考えて、自分の望む家を作り上げるっていう楽しみがあるんだよ、と。

その話を読みながら、私自身も「自分の理想の家って何だろう?」って考え始めました。どんな場所に住みたいのか、どんな空間が心地よいのか。普段は忙しさにかまけて、そんなこと考えもしなかったけど、ふと立ち止まって考えるきっかけになりました。

家づくりは道楽?

石山さんにとって、住宅設計は一種の道楽だと書かれています。でも、この道楽っていう言葉がまた素敵なんですよね。私たちが普段「道楽」って聞くと、趣味とか遊びみたいな軽いイメージがありますけど、石山さんにとっては真剣な遊びなんです。彼の設計する家は、どれも住む人の個性や生き方が反映されていて、決して型にはまったものじゃないんです。

「世田谷村計画」なんて、進行中のプロジェクトを読んでいると、まるで自分がそのプロジェクトの一員になったかのような気持ちになります。家づくりにこんなに情熱を注げるなんて、なんだか羨ましくなっちゃいました。私も何かに夢中になって打ち込んでみたいなぁと、ついつい思ってしまいました。

結局のところ、石山修武さんの『住宅道楽』は、ただの住宅設計の指南書ではありません。もっと広い意味で、自分の人生をどうクリエイトしていくか、そんなヒントをくれる一冊だと感じました。彼の言葉に触れると、何だか勇気が湧いてきて、自分のやりたいことに挑戦したくなるんです。読後の余韻は、まるで新しい冒険に出る前の高揚感。私も、いつか自分の理想の家を建ててみたくなりました。

皆さんも、ぜひこの本を手に取ってみてください。家づくりに興味がなくても、きっと心を揺さぶられるはずです。そして、何か新しいことに挑戦したい、そんな気持ちが芽生えるかもしれませんよ。

咲

本を読むのが、とにかく好きです。小説、ノンフィクション、マンガ、絵本、自己啓発、レシピ本まで、なんでも気になる「ジャンル雑食派」。休日はよく本屋さんやカフェで一日過ごしています。

「本はもっと気軽に読んでいい!」が私のモットー。本を難しく語りすぎるのはちょっと苦手で、「楽しい」「泣いた」「めっちゃ好き!」と素直に感じたまま、書評を書いています。

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