心がざわつく本音の告白—『自衛隊 元最高幹部たちの告白』を読んで感じたこと
こんにちは、都内のデザイン事務所で働く30代女性です。最近読んだ本の中で、特に心に引っかかったのが『自衛隊 元最高幹部たちの告白』です。正直、普段はあまり手に取らないジャンルなんだけど、なぜかこの本には強く引き寄せられました。多分、タイトルにある「告白」という言葉が、私の好奇心をくすぐったんだと思います。
自衛隊の現場から聞こえる声
この本を手に取った瞬間から、なんだか映画の世界に飛び込んだような気持ちになりました。現場の最前線で何が起きているのか、普段は知ることのない内部事情が赤裸々に語られているんです。特に印象に残ったのは、元航空自衛隊司令官の織田邦男さんの話です。彼がネットで告発したというエピソードについて読んでいると、心がざわざわしてきました。
彼が語った内容には、自衛官としての誇りと、国を守るために何が必要かという切実な思いが詰まっていました。普段、私たちがテレビや新聞で見る「防衛」という言葉の裏には、こんなに深い思いがあるんだなと感じて、身が引き締まる思いでした。
平和を守るためのジレンマ
本の中では、日本の武器輸出に関する議論も取り上げられていました。織田さんは、日本がウクライナに武器を輸出しないことに不満を感じているようで、これがまた複雑な話なんです。武器を輸出することで平和を守るという考え方、最初はちょっと矛盾しているように聞こえるけど、よく考えてみると、戦争を抑止するための現実的な手段なんだと理解できました。
私の頭の中では、何度も「平和って何だろう?」という問いがぐるぐると回っていました。戦争という極限の状況に備えるために、どんな選択をし、どんな準備をするのか。そんなことを真剣に考えたのは初めてかもしれません。
心配と希望、そして感謝
この本を読む中で、日本の防衛体制について心配になることも多々ありました。特に、原子力発電所がテロの対象になったらどうするのか、という問題は、私にとっても本当に身近な問題です。自分の住んでいる場所で何か起きたらどうしよう、なんて考え始めたらキリがないんだけど、そういう不安を少しでも軽くするために、やっぱり私たち一人ひとりが知識を持つことが大切なんだと思います。
そして、最後に残ったのは、やっぱり希望と感謝です。自衛隊の方々が、日々どれだけの覚悟で国を守っているのか。その現実を知ると、感謝の気持ちが溢れてきます。日常生活の中で、そんなことを考える機会って少ないけれど、この本が私にそんな機会をくれたことに、とても感謝しています。
この本を読んで、「自分に何ができるだろう?」なんて大きなことを考え始めるかもしれません。それでも、一つ一つできることを考えてみる。それが、私たちにできる最初の一歩なのかもしれません。