『だから僕たちは、組織を変えていける』を読んで感じた、心の中の小さな革命
組織の「息苦しさ」に立ち向かうための旅のはじまり
こんにちは!今日は『だから僕たちは、組織を変えていける』を読んで感じたことを、私の心の中の旅としてお話ししようと思います。この本、タイトルからして「おお、何やら組織を変革するヒントが詰まっていそうだな」と手に取ったんですけど、読み始めてすぐに、「ああ、これはただのビジネス書じゃないな」と思いました。なんだか、自分の職場のことを考えてしまって、ちょっと胸が苦しくなりました。
私が働いている都内のデザイン事務所、すごくクリエイティブな場所ではあるんですが、やっぱり時々「なんでこんなに息苦しいんだろう?」って思うことがあるんです。特に、会議で何か意見を言うときにふと「これ、変なこと言ってないよね?」って自分を疑ってしまう瞬間、ありませんか?そんなとき、「心理的安全性」という言葉が、まさに心に突き刺さりました。
心に残った「心理的安全性」と「犯人探し」の影響
この本の中で一番心に響いたのは、心理的安全性の重要性でした。組織の中で「こんなこと言ったらどう思われるだろう?」って不安を感じるのは、人間として自然なことかもしれません。でも、それがあると、自分の本音をどこかに押し込めてしまう気がします。「犯人探し」という行為が、どれだけチームの雰囲気を悪くするか、著者が説明している部分では、思わず「そうだよね!」と声に出していました。私の職場でも、ミスを誰がしたのかを追及するよりも、どうやったら次に活かせるかを考えたいと、心から思いました。
以前、私が関わったプロジェクトで、デザインの一部に不具合があって、チームの中で「誰がやったの?」とピリピリした空気が流れたことがありました。そのときのことを思い出して、胸がちょっと痛くなりました。もし、そのときに「犯人探し」ではなく、「チームとしてどう改善するか」を話し合えていたら、もっと楽に前を向けたのかもしれません。
リーダーシップのあり方と「強がりの仮面」
この本を読んで、リーダーシップについても考えさせられました。「強がりの仮面」をはがすことが大切だなんて、思いもしなかったです。リーダーって、どこか完璧でなければいけないと思っていたけど、実はそうじゃないんですね。むしろ、自分の弱さを見せることで、メンバーも安心して本音をさらけ出せるんだと知って、すごく新鮮な驚きでした。
私自身、リーダーではないけど、職場の中で「強がらなくてもいいんだ」って思える環境を作ることの大切さを改めて感じました。ある日、上司が「失敗は誰にでもある。大事なのは、そこから学ぶことだよ」と言ってくれたことがあって、あのときの安心感を思い出しました。これが心理的安全性ってことなのかな、と。
「自分にとっての意味」を見つける旅
仕事の意味を考える章では、なぜか昔読んだ本が頭をよぎりました。それは、ある登山家のエッセイで、「山に登る意味は、毎回違う。時には、ただ景色を見たいだけの日もあるけど、それでいいんだ」という内容の話。仕事にも同じことが言えるんじゃないかな、とふと感じました。自分にとっての意味を見つけるのは、まるで登山のように個人的な体験なんだと思います。
私にとっての「デザインの意味」は、「誰かの毎日を少し明るくすること」です。でもそれを、毎日実感できるわけじゃない。むしろ、日々の忙しさに埋もれて、「これって本当に誰かのためになってるのかな?」なんて不安になることもあります。でも、たまにクライアントから「このデザイン、すごく気に入っています!」なんて言われると、「ああ、これが私にとっての意味なんだ」と嬉しくなります。
「やる気」は自分の中から湧き出るもの
行動の質を高めるための「内発的動機づけ」については、すごく共感しました。やる気って、誰かに言われて出るものじゃないんですよね。私も、上司に「もっと頑張れ!」と言われるよりも、自分で「これ、やってみたい!」と思ったときの方が、何倍も力が出る気がします。
この本を読んでから、仕事に対する自分の意識が少し変わった気がします。自分のやる気を引き出すために、もっと自分の心に耳を傾けてみようと思いました。例えば、「このプロジェクトを通して何を学びたいのか?」と自分に問いかけてみると、ただの業務が少し違ったものに見えてくるから不思議です。
最後に、組織を変えるのは、一人の力でもできるんだということを、この本が教えてくれました。小さな一歩でも、それが大きな変化につながることを信じて、日々の仕事に取り組んでみようと思います。