ビジネス書
2025年12月02日 15時15分

高額コンテンツの価値を見出す旅-『薄利多売地獄から卒業!』寺本奈美江著

最近読んだ本の中で、妙に心に引っかかった一冊があったんです。それが、寺本奈美江さんの『薄利多売地獄から卒業!』です。この本、タイトルからして強烈ですよね。私も最初は「またビジネス書か」と思ったんですけど、読んでみると自分の常識を覆されるような体験でした。

高額商品に込められた「価値」の再発見

本書の中で寺本さんが強調しているのは、「高額商品の価値を見つけ出す」ということ。正直、最初は「そんなこと言われても…」と思いました。でも、読み進めるうちに、その考え方がどんどん自分の中に染み込んでくるんですよね。寺本さんは、安価な商品が必ずしも良いわけではなく、むしろ「価値が低い」と思われがちだと言います。これには、ちょっとハッとさせられました。

例えば、自分の身の回りのものを考えてみると、高額なものほど大切に扱っているなと気づいたんです。思い出すのは、学生時代に買ったちょっと高めの万年筆。あの時は、奮発して買ったので、ずっと大事に使っていました。手にするたびに、あの時の自分の決断を思い出して、少し誇らしい気持ちになるんですよね。そんな風に、寺本さんの言う「高額商品の価値」というのが、ちょっとずつ理解できてきました。

自分らしいコンテンツを作る難しさ

この本を読んでいて、特に心に残ったのが「自分らしい高額コンテンツを作ること」の難しさです。寺本さんは、自分の経験や使命感からコンテンツを作ることを勧めています。この部分を読んで、自分の過去を振り返る時間が増えたんです。何が自分にとって大切で、何を他人に伝えたいのか。

私自身、エンジニアとして働いていた頃、ただ毎日の仕事に追われて、自分のやりたいことや使命感なんて考えたこともありませんでした。でも、大学時代に読んだノンフィクションに心を動かされてから、少しずつ自分の中で何かが変わり始めたんです。だからこそ、寺本さんの「なぜこのビジネスをやるのかを明確にする」という言葉が、胸に深く刺さりました。

行動に移す勇気とモチベーション

寺本さんの本には、具体的な行動指針がたくさん詰まっています。中でも、見込み客へのインタビューやモニター募集の重要性を説いている箇所は、本当に実践的だなと感じました。私も普段、何か新しいことを始めようと思うと、つい頭でっかちになってしまい、行動に移すのが遅くなるんです。でも、寺本さんの「まずは動いてみる」というスタンスは、すごく心強かったです。

思えば、私が読書を始めたのも、最初はただの興味本位でした。でも、その小さな行動が、今の自分を作っているんですよね。だから、寺本さんの言う「行動することの大切さ」、これもまた、じわじわと心に染みてきました。

この本を読んで、私は少しずつですが、自分の中に眠る価値を見つけ出す旅を始められた気がします。派手じゃないけど、これは良書です。最後まで読むと、静かに泣ける。そう言いたくなる一冊でした。

晴斗

晴斗

福岡在住、静かな読書が好きな会社員です。ノンフィクションや地方の物語を読みながら、自分の暮らしをゆっくり整えています。派手な本よりも、じんわり心に残る本が好きです。読書は、静かだけれど豊かな旅だと思っています。

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