「OKRを通して見る、私たちの目標の本当の姿」
こんにちは。今日はジョン・ドーアさんの『目標と主要な結果(OKR)』について、私なりの思いを綴ってみたいと思います。実はこの本を手に取ったのは、友人から「これ、絶対に読んでみて」と熱心に勧められたからなんです。「目標管理の話なんて、なんだか仕事くさくてちょっと…」と思っていたのですが、読み進めるうちに、いつの間にか自分の価値観やこれまでの生き方を振り返ることになりました。
OKRが教えてくれたこと
まず、この本のテーマであるOKRというフレームワークについて、私は全くの初心者でした。正直に言うと、「また新しいビジネス用語が増えたなぁ」という程度の認識しかなかったんです。でも、読み進めるうちにOKRというのが単なるビジネスツール以上のものであることに気づきました。
OKRは、「目標(Objective)」と「主要な結果(Key Results)」の組み合わせで、企業や個人の目標達成を支援するためのフレームワークです。目標は定性的で、インスピレーションを与えるものであり、主要な結果は定量的で、進捗を測定するためのものです。これを知った時、ふと学生時代のことを思い出しました。
大学のゼミで、私たちは「地域社会に貢献するプロジェクト」をテーマに掲げていました。具体的な目標が曖昧で、何をどうしたらいいのか見失いがちだった私たちの活動は、まるで霧の中を歩いているようでした。もしあの時、OKRの考え方を知っていたら、もっと明確に道しるべを見出せたのではないかと思いました。
自分の人生にも応用できるOKR
この本を読みながら、私はすぐに自分の生活にOKRを適用してみたくなりました。普段の生活では、「もっと健康になりたい」「趣味の時間を増やしたい」といった漠然とした願望を抱えています。しかし、これらを具体的な目標に落とし込むことができず、いつも挫折してしまっていました。
そこで試しに、「週に3回20分間のジョギングをする」といった具体的な行動に落とし込んでみました。すると、不思議なことに、ただ「健康になりたい」と思っていた時よりもずっとやる気が出てきたんです。これは自分でも驚きでした。目標が具体的で、達成可能なものになって初めて、人は動き出せるんだということを実感しました。
OKRの背後にある対話の力
また、この本で特に心に残ったのはOKRを達成するためのコミュニケーション、つまりCFR(対話・フィードバック・承認)の重要性についての部分です。私自身、人との対話があまり得意ではないのですが、OKRの話を通じて、目標を共有し、フィードバックを得て、励まし合うことの価値を再認識しました。
この部分を読んでいると、かつて東北の震災ボランティアで出会った人々のことを思い出します。あの時、地域の人々が互いに支え合い、コミュニケーションを絶やさずにいたからこそ、前に進むことができたのだと感じました。OKRとCFRは、単なるビジネスの話ではなく、私たちの生き方そのものにも通じるのだと改めて思いました。
私にとっての「目標」と「結果」
ジョン・ドーアさんの本を通して、目標を持つことの意味を深く考えさせられました。目標とは、ただ成し遂げたいことを決めるだけでなく、それに向かってどのように進んでいくかを考え続けるプロセスでもあるのだと感じました。人生の中で、何を大切にして、どんな結果を目指すのか。この本は、そんな問いを投げかけてくれる一冊でした。
最後に、私がこの本を読み終えて思ったことは、目標を持つことで得られるのは単なる結果だけではないということです。目標に向かって進む過程で、人は成長し、周りの人との関係性も変わっていきます。OKRはその過程をサポートする素晴らしいツールであると同時に、私たちに人生の真の豊かさを教えてくれるものだと思いました。
もし、あなたも自分の目標について考え直したいと思っているなら、この本を手に取ってみてください。きっと、新しい視点をもたらしてくれることでしょう。