ノンフィクション
2025年07月15日 16時46分

テオドラの生き様に心を奪われて:ビザンツ帝国の強き皇后の物語

こんにちは!最近読んだ本の感想を、ゆるくお話しさせてくださいね。今回手に取ったのはデイヴィッド・ポッター著の『テオドラ:女優からビザンツ皇后、聖人へ』です。タイトルからして興味をそそられるでしょう?私も「女優から皇后に、しかも聖人にまで?」ってワクワクしながらページをめくりました。案の定、彼女の人生は私の心をがっちり掴んで離しませんでした。

テオドラという女性の生き様に感動

テオドラは、まさに波乱万丈の人生を送った女性です。彼女はもともと女優で、当時それは今でいうと、ちょっとしたタブー職業だったんですよね。それが、ビザンツ帝国の皇后にまで上り詰めたというのだから驚きです。私はこの本を読みながら、彼女の強さと知恵に何度も感動しました。特に印象的だったのは、彼女の言葉の力。

本の中で、ユスティニアヌス帝が逃げ出そうとしたときにテオドラが「帝位は輝かしい死装束である」と言ったシーンがあります。これには鳥肌が立ちました。彼女はただの皇后ではなく、夫のユスティニアヌスを支え、時に導く存在だったんです。この言葉には、彼女の覚悟と不屈の精神が詰まっていて、思わず息を呑みました。

テオドラが私に教えてくれたこと

テオドラの物語を読む中で、私自身のこともたくさん考えました。どんなに厳しい状況でも、自分を信じて前に進むことの大切さ。彼女は、過去を恥じるのではなく、それを力に変えて生きています。私も日々の生活の中で、つい自分の過去の失敗を引きずりがちなんですが、テオドラを見習って「過去は過去、今が大事!」と前向きに生きようと思いました。

また、彼女が近眼であったことから、大きな文字で書かれた書物を愛読していたという話もとても好きです。読書が好きな私にとって、彼女が文字を読むことにどれだけ喜びを感じていたのか、少しわかる気がします。彼女が本を読むことで、どれだけの知識を吸収し、それをどう活かしていったのかを想像すると、とても勇気づけられます。

歴史がもっと身近に

この本を読む前は、ビザンツ帝国なんて遠い昔の話で、正直あまりピンと来ていませんでした。でも、テオドラの人生を通じて、彼女の時代を身近に感じることができました。歴史というのは、人間のドラマの積み重ねなんだなと改めて思います。テオドラがどんな時代を生き、どんな風に人々と関わっていたのかを知ることで、歴史がぐっと身近に感じられました。

そして、彼女のようにどんな境遇にあろうとも、自分を信じて生き抜く女性に、私は心から憧れます。読後、彼女のような生き方を少しでも真似できたらいいなと心から思いました。ビザンツ帝国の華やかさと荒波の中で生きた彼女の物語は、私にとって新しい視点を与えてくれる素晴らしい一冊でした。

この本を通じて出会ったテオドラという女性の強さ、そして彼女が私に教えてくれたことは、私の中でこれからも生き続けると思います。もし興味があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。心に響く何かが、きっと見つかるはずです。

咲

本を読むのが、とにかく好きです。小説、ノンフィクション、マンガ、絵本、自己啓発、レシピ本まで、なんでも気になる「ジャンル雑食派」。休日はよく本屋さんやカフェで一日過ごしています。

「本はもっと気軽に読んでいい!」が私のモットー。本を難しく語りすぎるのはちょっと苦手で、「楽しい」「泣いた」「めっちゃ好き!」と素直に感じたまま、書評を書いています。

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