「読まない力」が教えてくれた、本当の自由な思考の楽しみ方
こんにちは!今日は養老孟司さんの『読まない力』についてお話ししたいと思います。この本、最初のページを開いた瞬間から、私の心にズシンと重く響きました。なんだか、バラバラに広がっていたパズルのピースが一つに集まるような、そんな感覚に襲われたんです。
情報過多の時代に、私たちは何を信じるべきか
現代社会って、まさに「情報のジャングル」じゃないですか?SNSで流れてくるニュース、仕事で使うデータ、友達のインスタ投稿…もう、どれを信じてどれを流していいのか、時々わからなくなります。そんな時に出会ったのがこの『読まない力』。養老さんは、情報に振り回されずに自分の頭で考えることの大切さを教えてくれます。
ああ、これってまさに私がずっと感じていたことだ!と思ったんです。普段から、ニュースを見て「これって本当かな?」って疑問を感じることが多かったんですよね。養老さんは、情報をそのまま受け入れるのではなく、自分なりに考えて咀嚼する力を「読まない力」と呼んでいます。その力こそ、情報で溢れかえる現代を生き抜くために必要なものだと。
脳化社会と私たちの錯覚
本書で特に「おおっ!」と思ったのが、「脳化社会」という言葉です。養老さんによれば、私たちの社会は意識や情報に偏りすぎているとのこと。情報は時間が経っても変わらないのに、私たちはその情報を信じ込み、あたかもそれが現実そのもののように錯覚していると。
実は私、これを読んで自分自身のことを振り返りました。仕事でデザインのアイデアを出すとき、過去の成功例ばかりに頼ってしまって、新しい挑戦を避けている自分に気づいたんです。「同じ私」でいることに安心して、変化を恐れていたのかもしれません。けれど、養老さんの言葉を聞いて、もう少し柔軟に、自分の感性を信じてみてもいいんだ、と勇気をもらいました。
言葉を疑う勇気が未来を変える
また、養老さんは「言葉」を疑うことの重要性も語っています。振り込め詐欺の例を挙げて、現在の私たちがどれほど言葉を信用しすぎているかを指摘しています。これ、私自身も思い当たることがあって、何かを説明するとき、言葉に頼りすぎて、大事な部分が伝わらないことがよくあるんです。
この本を読んでからは、言葉の裏にある意図や文脈をもっと意識するようにしました。例えば、会議での発言も、表面的な言葉だけでなく、その背景にある意図を読み取ることで、相手の真意をより理解できるようになった気がします。
常識を疑う視点を持つことの大切さ
そして、「常識」という名の思考停止についての章も印象的でした。ホリエモン問題を例に挙げて、「常識」に縛られたままでは新しい発想や、本当の問題解決には至らないと教えてくれます。常識を疑うことは、時に怖いと感じますが、その先にこそ本当の発見があるのだと、背中を押してくれるような感覚がありました。
この本を読んでから、私は日常の中で「これって本当に常識なの?」と自問するようになりました。自分の中で新しい視点を持つことができ、日々の小さな選択から大胆な決断まで、もっと自由に、もっと楽しく考えられるようになった気がします。
まとめ:自分の頭で考えることの楽しさ
『読まない力』を通じて、私は本当の意味で「考えることの楽しさ」を味わいました。情報をただ受け入れるだけでなく、自分の頭で考え、感じることの重要性を改めて実感しました。この本に出会えたことは、とても幸運なことだったと思います。
もしあなたも、情報に振り回されて疲れてしまったり、何かに違和感を感じているのなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。きっと、あなた自身の考える力を信じるきっかけになるはずです。そして、そんな自ら考える楽しさを、ぜひ一緒に味わいましょう!