ビジネス書
2025年09月27日 21時00分

『トイレスマホで「無限10倍株」』が教えてくれた投資の可能性と日常の隙間時間の価値

はじめて『トイレスマホで「無限10倍株」』を手に取ったとき、私はそのタイトルに少し驚きました。「トイレ」と「スマホ」という日常的なキーワードと、「無限10倍株」という夢のような言葉が組み合わさっているからです。私は普段、理系のエンジニアとして働いていますが、投資の世界とはあまり縁がない生活を送っています。それでもこの本を読んでみようと思ったのは、忙しい日々の中で見落としている何かに気づけるかもしれないと感じたからです。

忙しい日々の中で見つけた「隙間時間」の価値

私のように、日々の業務や家事に追われている人には、投資に費やす時間はあまりありません。でも著者のテンバガー投資家X氏は、まさにそんな状況から抜け出し、成功を手に入れたんです。彼の投資の舞台は、なんと「トイレ休憩」。この話を聞いたとき、私は思わず笑ってしまいました。だって、トイレでスマホをいじることなんて、誰しもやっていることじゃないですか。

著者はこの「トイレスマホ」で、上手に投資のリサーチや意思決定を行うことで、資産を大きく増やしたそうです。正直なところ、私は「そんなうまくいくのか?」と疑問に思いました。でも本を読み進めるうちに、彼の方法には論理的な裏付けがあり、決して夢物語ではないことが分かってきます。

投資の新しいアプローチ「IPOセカンダリ投資」

この本の中で紹介されている「IPOセカンダリ投資」という手法は、IPO銘柄に注目し、上場後に買うというものです。著者はこの手法に出会うまで15年間も負け続けていたそうですが、この転機を迎えてからはぐんぐんと成果をあげていったようです。

私も一度、ITバブルのころに触発されて株を買ったことがあるんですが、あまりの損失に愕然とした経験があります。著者の失敗談には、そんな私の記憶を呼び覚ますものがありました。彼は、流行に乗ろうとして失敗したことを素直に語ってくれています。これがまた、人間らしくて共感できるんです。だからこそ、彼の成功体験には説得力があるんですよね。

「無限10倍株」戦略の魅力

そして、タイトルにもある「無限10倍株」。これは長期保有と短期売買を組み合わせた戦略で、株価が上がるまでの間にも利益を積み重ねていくというものです。じっくりと育てながらも、目の前の利益も見逃さない。これって、なんだか人生そのもののような気がしてきませんか?

人生の中では、長期的な目標を持つことが大切だとよく言われます。でも、目の前の小さな成功や喜びを大切にすることも同じくらい重要だと、私はこの本を読んで改めて思いました。投資に限らず、普段の生活でも、長期と短期のバランスを取ることが大事なんですよね。

本業と投資、どちらも大切に

最後に、彼が強調していたのは、本業を大切にすること。投資がうまくいくと、つい本業を手放したくなるかもしれませんが、それが心の余裕を保つために重要だということです。私も、仕事にはプレッシャーを感じることが多いですが、それでもそこで得たものが、私の人生を支えていると信じています。

『トイレスマホで「無限10倍株」』は、ただの投資本ではありません。忙しい日常の中で、どのように時間を使うか、そのヒントを与えてくれる一冊です。派手な言葉は使わず、静かに語りかけてくるこの本は、私にとって「じわじわ、きました」。忙しい人こそ読んでみてください。もしかしたら、あなたの「トイレ休憩」が、人生を変える時間になるかもしれません。

晴斗

晴斗

福岡在住、静かな読書が好きな会社員です。ノンフィクションや地方の物語を読みながら、自分の暮らしをゆっくり整えています。派手な本よりも、じんわり心に残る本が好きです。読書は、静かだけれど豊かな旅だと思っています。

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